2017年5月27日に放映される「美の巨人たち 高密度の写実表現に宿る真実…犬塚勉『梅雨の晴れ間』」にて画家「犬塚勉」さんが紹介されます。
犬塚さんは38歳という若さで亡くなられた「作品、人生、生活すべてのキーワードは「自然度」である」という言葉をもとに、身を削り精神を研ぎ澄ませて自然を描き、 ひたむきに山に登り続けた画家です。
犬塚さんの作品ほどれも本当の自然を見たからこそ表現できる自然の力を感じさせてくれます。
犬塚さんは自然を求め、山に登った際に遭難し、亡くなってしまいました。
犬塚さんの作品はどれも素晴らしいものです。
5月27日に放映される「美の巨人たち」をきっかけに皆様にも犬塚さんの素晴らしさを知ってもらいたく、記事を作成しました。
今回は画家「犬塚勉」の経歴と作品についてご紹介します。
是非、皆様も犬塚さんの素晴らしさに触れてみてくださいね。
画家「犬塚勉」の経歴 名前: 犬塚勉 生年月日:1949年10月15日 出身:神奈川県川崎市 1976年、東京学芸大学大学院修了 1979年、妻陽子と結婚 1980年、北海道の旅 大雪連峰旭岳で初めての本格的登山・「塗り込められた記憶A」第48回独立展入選 1982年、東沢溯行~甲武信岳。自然を味わい、以後登山にのめり込む 1984年、「ひぐらしの鳴く」第20回神奈川展入選・丹沢の黍殻山草原でスケッチ。密度の高い草原の絵を描く技法を考えついたことで、後の作品に大きな影響をもたらした 1985年、「林の方へ」第1回多摩総合美術展入選 1986年「梅雨の晴れ間」第2回多摩総合美術展入選 1987年、「森の昼食」第3回多摩総合美術展佳作・「私の夏休み」第23回神奈川県展入選 1988年9月18日、丹波川・小常木谷~岩岳沢溯行 1988年9月23~26日、谷川連峰赤谷川本谷から平標山へ向かう途中、悪天候のため遭難 エビス大黒ノ頭にて力尽き永眠 (犬塚勉略歴より抜粋) 画家「犬塚勉」の作品 先に述べたように犬塚さんの作品には強い自然が感じられます。 いくつか以下で紹介していきます。 どの作品も素晴らしく本当に見とれてしまいます。 「梅雨の晴れ間」
「美の巨人たち」で紹介される「梅雨の晴れ間」は1986年に第2回多摩総合美術展に入選した作品です。
画像:「梅雨の晴れ間」(犬塚勉絵画展のホームページより)
<キャンバスが草でほぼ埋め尽くされた頃、突然振り向き「ひょっとすると真実を見つけたかもしれない」と 真顔で語り出す。
「人が、きれいな景色だ、と言うのとはまったく違う感覚で私は感動している」と漏らしたことがあった。
全身全霊で自然と向き合ったとき、私たちが失いかけている何かが見えてくるのかもしれない。>
作品を見ていると植物の命の芽吹きが感じられますね。本当に写真のように繊細で美しいです。
「縦走路」
「縦走道」は1986年に作成された作品です。
画像:「縦走路」(犬塚勉絵画展のホームページより)
すべて絵を描くことに生かされなければならない。
もし感性を磨き精神を鍛えるものでないとしたら、何の意味があるのだろう〉と体力の限界に近い山行を振り返る。〈自然より自然である風景。心に迫りくるものを必ず捉える〉ノートにはこう書かれていた。
絵を描くことに生かさねばならない、その気持ちからでしょうか、とても壮大な自然を感じます。
自然より自然、その言葉は自ら現地に赴き絵を描くことに生涯をかけた犬塚さんだからこそ言える言葉なのでしょう。
画家「犬塚勉」の作品展示場所 ①「犬塚勉のまなざし」 場所:日野舂学舎(旧日野舂学小学校) 住所:北杜市長坂町長坂下条1237-3 開催時期:2017年5月14日(日)~ 6月11日(日) 開館時間:11:00 -~16:00(入館 15:30 まで) 休館日:水曜・木曜 協賛金 :500円 ※自然を精密に描いた代表作17点(1984~1988)と、そこへ至る直前のの作品8点(1983)の全25点を展示 ②平塚市美術館の企画展に犬塚勉作品<梅雨の晴れ間>、<林の方へ>の2点が展示 平塚市美術館 ー リアルのゆくえ ー 開催期間:2017年4月15日(土)~ 6月11日(日) <その後以下の地域を巡回> 2017年6月17日(土)~7月30日(日) 足利市立美術館 2017年8月8日(火)~9月18日(月) 碧南市藤井達吉現代美術館 2017年9月23日(土)~11月5日(日) 姫路市立美術館 実際に展示場所に行くのが大変な方は数点ですが以下のホームページでも作品の鑑賞が可能です →犬塚勉絵画展のホームページ まとめ
以上で画家「犬塚勉」の経歴と作品について紹介しました。
素晴らしい才能を持ちながら38歳という若さで亡くなってしまった犬塚さん。
今後も、犬塚さんの強い自然を感じることのできる素晴らしい作品たちの存在を忘れることなく後世に伝えていきたいものですね^^
コメント
奇跡を見ているよう。
オガタさん、コメントありがとうございます。
本当にその通りですよね。
このように素晴らしい作品が存在すること、まさに奇跡のようです。
「美の巨人たち」を見ました。
引き込まれました。
いつか本物を見に行きたいです。
そしてその空間に浸っていたいです。
curaさん、コメントありがとうございます。
画像を見るだけでも素晴らしいことがわかりますが、本物は格別なのでしょうね。
私も一度は見に行ってみたいです。
お互い本物を見る機会に恵まれることを願います^^