皆様の回りになぜその行動をし続けているのか謎な人っていませんか?
どうみても未来のない二人なのに付き合い続けているカップルとか。
あからさまに勝てないのにお金を使いまくるギャンブル中毒の人間とか。
回りから見たら理解不能ですよね。
実はそれは「コンコルド効果」と言うものが関係している可能性があるんです。
そこで今回の記事では「コンコルド効果」の意味や具体例をご紹介しますよ。
今回も恋愛でも日常でも使える心理学を紹介♪
コンコルド効果とは?
コンコルド効果とは別名「埋没費用効果・サンクコスト効果」と呼ばれる心理現象のひとつです。
あるものに時間的に、精神的に、金銭的に投資を続けた結果、今後投資を続けても損失が出るとわかっているのに投資をやめられない状態、のことを表します。
コンコルド効果の具体例
言葉の説明だけを見てもどんな感じか中々理解しにくいですよね。
そこで、もう少し分かりやすくするためにも2つほど具体例を話してみましょう。
具体例①ギャンブルの場合
Aさんは朝から同じパチンコ台に座り、お金をつぎ込んでいます。
その台に使った金額は5万円。
ここでやめれば金銭的負担は5万ですみます。
しかし、その後もAさんは(5万もこの台に使ったんだから後1万使ったらきっと当たるだろう)と考えて追加投資を続けます。
しかし、残念ながら、1度も当たることはなく、合計6万円ものお金を無駄にしてしまいました。
これは同じ台に投資し続けた結果、
- ここまでお金を使ったからここで引くわけにはいかない!
- ここまでお金を使ったのだから何とか当たるだろう!
といった心理状態が働いたのです。
これはギャンブル依存に陥る人でよく見られる現象です。
ここまでお金を使ったのだから後〇円で当たるだろう、そう思ってしまうんですよね。
ギャンブルは引き際の見極めも大切ですよ。
具体例②恋愛の場合
A子さんとB男さんは5年付き合っています。
ですが、実はA子さんはB男さんとの恋愛に付き合った当初のような気持ちはありません。
別れた方が良いのかもしれない、A子さんはそう思ったこともあります。
しかし、別れることを考えると(今まで5年もB男と付き合ってきたんだし、今更別れるのもなぁ…。なんか損だし付き合っていこう)と思ってしまうのです。
その結果、その後もずるずる付き合い続け、気が付けば付き合って10年の歳月が流れていました。
きっと今後も関係は変わらずズルズルと付き合い続けていくのでしょう。
この場合は恋愛感情は薄れているが恋人という体裁を保っている、という奇妙な状況に陥ってしまいます。
ふとした時に、損だし付き合っていこう、という感情が失われたら関係が崩壊する薄氷の上の関係です。
これは今まで相手に対して
- 5年もの時間をかけたんだから
- お金を使ってきたんだから
- 好意を持ち続けていたのだから
といった心理状態が働くためにこのような状態に陥ってしまうのです。
どちらにも有益なことはありませんね。
このような場合はきちんと別れようと決心して損切りを行わないと時間や金銭を無駄にしていってしまいます。
コンコルド効果から抜け出す方法
上記の具体例のような状況に陥ってしまうと結果的に損をしてしまいます。
損を防ぐためにも投資を続けている状況から抜け出さねばならないですよね。
そこで、こちらではこのコンコルド効果から抜け出す方法をお話しします。
①過去ではなく現在、未来を見つめる
今までこれだけ時間やお金を費やしたのだから…そう考えているとコンコルド効果から抜け出すことはできません。
過去の呪縛に縛られているようなものです。
なのでスパッと過去の事を切り捨てて、このまま同じようにお金や時間を費やしてよいのだろうか?と考えるようにしましょう。
そう考えると自ずと今現在の自分の状況や苦しむ未来が見えるはずです。
過去にすがるのではなく、明るい未来を作り出すために行動をして行くようにしましょうね。
②期限を決める
どうしても直ぐ様切り捨てられない!
そんなときは期限を決めましょう。
ギャンブルなら、あと何万円で当たらなければ遊戯をやめる。
恋愛なら、あと何ヵ月で結婚できないなら別れる。
そんな風に期限を決めてしまいましょう。
もちろん決めた期限は必ず守らなければいけませんよ。
強い意志をもって期限を守りましょう。
まとめ
以上でコンコルド効果の意味や具体例、抜け出し方をご紹介しました。
皆様もコンコルド効果に陥ってしまっていることはありませんか?
恋人やギャンブル……様々な投資。
幸せな未来のためにも損切りをする勇気を持っていきましょうね
やめる勇気、というものも大切なんですよ♪
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