2018年2月17日に放映される「美の巨人たち すべて紙の大聖堂…早い!安い!美しい!坂茂「紙のカテドラル」」にて建築家「坂茂」さんが出演されます。
坂茂さんは建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞したことがあるほどの実力の持ち主だそうですよ。
坂茂さんの建築物の大きな特徴は「紙(紙管)」で出来ている点です。
そこで今回は坂茂のプロフィールや美の巨人たちで紹介される「紙のカテドラル」など様々な紙で出来た素晴らしい神建築物についてご紹介します。
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建築家「坂茂」のプロフィール
画像:坂茂(出典元:日経 xTECH )
名前:坂茂(ばんしげる)
生年月日:1957年8月5日(2018年2月現在60歳)
出身地:東京都
学歴:成蹊小学校・成蹊中学校・成蹊高等学校・クーパー・ユニオン卒業
職業:建築家
受賞歴
1996年吉岡賞受賞
1997年JIA新人賞受賞
2009年日本建築学会賞作品賞受賞
2012年芸術選奨文部科学大臣賞美術部門受賞
2014年プリツカー賞受賞
2015年朝日賞受賞
2017年マザー・テレサ社会正義賞受賞(日本人初受賞である)
1986年頃から「紙管」を建築の構造材として用いる開発を行い始めました。
その後、1995年の阪神・淡路大震災に際に紙で作った「仮設住宅」や「仮設のコミュニティーホール」を作成し、一躍有名になりました。
また、有名な活動としては、避難所の限られたスペースの中を「紙管」と布で仕切ってプライバシーを確保する仕組みである「避難所間仕切りシステム」を提供している。
坂茂が用いる紙管とはなにか?
「紙の建築家」である坂茂さんですが、何も本当の1枚の紙のみで建築物を作成しているわけではありません。
坂茂さんは「紙管」を用いた建築家なのです。
因みに紙管とは以下の通りです。
段ボール・新聞・雑誌などの古紙を原料とした、100%再生紙製品。
紙管原紙と呼ばれる特殊な板紙を素材に、巻く・支える・包むなどの広範な需要目的に対応出来るように製造した、言葉通りの“紙のくだ”そのものです。
紙管は、再生紙→包装材料→再生紙というエンドレスのリサイクル製品。
出典元:全国紙管工業組合
身近な紙管といえばサランラップの芯などが挙げられますね。
確かにあれ程の強度があれば建物も作れそうですよね。
また、この紙管はコストが低い、運送しやすい、着色しやすいなど様々な利点があるそうです。
坂茂の紙のカテドラルとは
画像:紙のカテドラル(出典元:坂茂建築設計)
2011年に発生したカンタベリー地震でニュージーランドのクライストチャーチ大聖堂に大きな被害が出ました。
それに伴って、坂茂さんが「紙の教会」を基にして造られた「紙のカテドラル」を設計しました。
画像:紙のカテドラル(出典元:坂茂建築設計)
紙のカテドラルには長さ20mの不燃性紙管に防水処理を施したものを90本以上用いられているそうです。
「現地で調達可能な紙管とコンテナ」を用い「オリジナルの大聖堂の平面と立面のジオメトリーを受け継ぐように紙管の角度を調整」しているそうです。
外観も内装をとてもきれいですね。
優しい光が差し込み、その場にいるだけで安心できる空間が完成しています。
紙の「避難所間仕切りシステム」
画像:避難所間仕切りシステム(出典元:坂茂建築設計)
こちらが先に紹介した「避難所間仕切りシステム」です。
こちら、避難所のストレスを軽減するのに大きく貢献しています。
震災時など、色々不安などがある際にプライベートな空間があると嬉しいですよね。
これが簡単な布と紙管だけで出来ているのだからすごいものです。
片づけるのもとても楽でよいそうですよ。
紙のログハウス
画像:紙のログハウス(出典元:坂茂建築設計)
1999年にトルコで建てたログハウスです。
被災地の天候や生活様式に合わせて作成されているそうです。
家族の人数によって大きさを変動させたり、寒冷地用に紙管の中に紙くずを入れ断熱性能を高める、などの工夫が施されています。
まとめ
以上で坂茂のプロフィールや情熱大陸で紹介される「紙のカテドラル」など様々な紙で出来た建築物についてご紹介しました。
紙で建造物を作ってしまうなんて、素晴らしいですよね。
今後も様々な紙の建造物で様々な人々を助け、喜ばせていってくれるでしょう^^
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